少年野球では型にはめた指導方法は逆効果の場合があります

シアトルマリナーズのイチロー選手はかつては「邪道」とされてきた「振り子打法」で日本プロ野球の1シーズンの最多安打記録(210安打)を樹立したのをはじめ、海を渡ったメジャーリーグでも振り子打法をさらに進化させた結果、年間262安打という新記録も樹立、さらに2009年現在、8年連続で200本安打達成中とまさに世界的なトッププレーヤーとして活躍しています。

現在、イチローの打ち方を邪道という野球評論家はいません。それどころかイチローの打ち方は「野球の理にかなっている」と評価されるようになったのです。野球のセオリーの中には普遍なものも多く存在しますが、逆に正解と思われてきたことが実は意味のないことだったり、逆に上達を妨げているものもたくさんあります。

特にバッティングに関しては、「ダウンスイングで打つのがいい」「レベルスイングが理想」「アッパースイングはだめだ」「レベルアップスイングこそ正しい」と様々な意見があります。これではコーチは迷ってしまい、「今一番良いバッティング方法はこれだ」とばかりに子供にあれもこれも教えようとします。

子供たちにとって一番いいのは、まず一切型にはめないで、打ちたいように打たせることです。そのバッティングで結果が出るならその方法を伸ばせばいいですし、打てなかったらそこではじめて「こうしたほうがいいよ」とアドバイスをするようにすればいいのです。

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