子供たちが野球を好きになる環境を作ってあげることが大切と考えます

少年野球においては試合における勝ち負けよりも、スポーツを通じて健全な身体と精神を育み、立派な青少年として成長するという大きな目的があります。また、野球を自然に好きになる環境を私たち大人たちが作ってあげることも大切と考えています。特に低学年のうちは、「野球は楽しい」と思ってもらうことを最優先にしています。

なかにはどんなに野球が好きであっても、スパルタ式の厳しい練習をさせられることによって「こんなにつらいことだったのか」とか「自分にはついていけそうにない。才能がなかったのかも。」と勝手な判断をして、野球をやめてしまう子供も少なくないからです。

監督やコーチ、両親(とくに父親)が、子供に上手くなってもらいたいという一心から、熱心すぎる指導をしている光景も珍しくありません。時には厳しい姿勢も必要ですが、大人の勝手で必要以上の負担を子供にかけているということになってはいけません。ある程度は子供に考えさせて、「野球は楽しい。これからも続けたい。」ということをまずは自分で気づくように導いてあげることこそが大切なのではないでしょうか?

現在、ほとんどのチームが試合後に反省会を行っていますが、指導者側から一方的に試合中のミス(エラー、三振、走塁など)を叱責していることがよくあります。子供たちは、エラーなどをしてしまった時点で既に反省し、泣きたい気持ちでいるに違いありませんが、指導者はエラーの原因をこと細かく分析し、両親たちの前でその子の技術の至らなさ、日頃の練習がいかになっていないかを説明します。

「針のむしろ」とはまさにこのことで、子供たちはそこから逃げ出したいという気持ちで一杯でしょう。「もう二度と同じ失敗はしない」と決心するでしょうから、それいいように思えますが、「今度からは捕れそうなボールしか捕りに行かない」「三塁打が狙える場合も、二塁で走塁をやめる」など消極的なプレーに繋がることが多いのです。

反省会では一方的に叱るのではなく、逆に、頑張った選手をみんなの前で褒めてあげれば、「よ~し、次は自分が頑張ってみよう」と子供たちのやる気が前面に出てきて、積極的なプレーが生まれるのです。

お知らせ

気温が上昇するこれからの季節、練習中・試合中の熱射病に十分気をつける必要があります。こまめな水分補給を忘れないようにしましょう!

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